速報ライブ 1/22(土)-1/23(日) 9時
王将戦 7番勝負 第2局
王将戦 7番勝負 第2局、渡辺明王将と藤井聡太竜王の対局です。第1局は終盤まで互角、最終盤で形勢が二転三転する大熱戦でした。渡辺王将にとっては負けたとは言え、後手でここまでやれたことは自信になったかもしれません。7番勝負前のインタビューでも、「第2局からは先後が事前に分かるので、、、」と発言されていたので、先手となるこの第2局では、しっかりと準備した先手作戦をぶつけてくるのでしょう。
今期、藤井竜王の後手雁木は2勝3敗 | ||
● | 5/6 王座戦 深浦九段 | 先手矢倉に対して 後手急戦で雁木に |
〇 | 5/31 叡王戦 永瀬王座 | 角換わり模様から 先手角道止で相雁木に 終盤で永瀬有利も逆転 |
〇 | 7/3 棋聖戦 渡辺名人 | 先手矢倉に対して 後手急戦で雁木に 終盤で渡辺有利も逆転 |
● | 10/31 NHK杯 深浦九段 | 角換わり模様から 先手角道止で相雁木に |
● | 1/16 朝日杯 永瀬王座 | 角換わり模様から 後手角道止で後手雁木に |
渡辺王将の作戦は・・・いくつかある中で、雁木に誘う方法を紹介したいと思います。何を指しても強そうな藤井竜王ですが、後手で雁木にした時は苦戦しています。分かりやすいのは、NHK杯で先手深浦九段が指した、角換わり手順で9手目に角道を止める方法。これで相雁木になりやすくなります。深浦九段は中盤でリードを握ると、そのまま勝ちました。
第6局まで進めば、渡辺王将の先手は3回あります。どこでそうなるかは分かりません。しかし、1/16の朝日杯の永瀬王座戦を見ると、藤井竜王が苦手の後手雁木を克服できたか試そうとして、まだ不十分だったということかもしれません。これを渡辺王将が、どう見ていたでしょうか。適応力が強い藤井竜王。持ち時間が長い王将戦7番勝負ではしっかり対応するかもしれませんが、とても楽しみな戦いが期待されます。
藤井竜王が勝って、2-0としました。角換わり・相早繰銀で始まった本局は、1日目昼頃から激しい局面になりました。お互い筋違い角を打ち、渡辺王将が51手目で先に角を突入して、難解将棋の攻め合いへと進みます。藤井竜王は、ここで冷静に指し進め、リードを築きます。2日目に入っても、確実な攻め合いを進めた藤井竜王が、持ち時間を残して勝ちました。渡辺王将の51手目は、必ずしも悪いとは思わないのですが、53手目で攻めなかったのが悔やまれるように思います。
王将戦 7番勝負 | |||||
0 | 渡辺明 王将 | 藤井聡太 竜王 | 4 | ||
第1局 1/9(日) 1/10(月) | ● | 相掛かり 139手 残り1分での正確さで 競り勝った藤井竜王 | 〇 | 静岡県 掛川市 掛川城 二の丸茶室 | |
第2局 1/22(土) 1/23(日) | ● | 角換わり 98手 難解局面を正確に 指した藤井竜王 | 〇 | 大阪府 高槻市 山水館 | |
第3局 1/29(土) 1/30(日) | ● | 相掛かり 135手 終盤の正確さで 競り勝った藤井竜王 | 〇 | 栃木県 大田原市 ホテル花月 | |
第4局 2/11(金) 2/12(土) | ● | 矢倉/雁木 114手 | 〇 | 東京都 立川市 SORANO HOTEL | |
第5局 2/26(土) 2/27(日) | 佐賀県 上峰町 大幸園 | ||||
第6局 3/12(土) 3/13(日) | 島根県 大田市 さんべ荘 | ||||
第7局 3/26(土) 3/27(日) | 新潟県 佐渡市 きらく | ||||
先手 | 後手 |
王将戦 7番勝負は、
・持ち時間 8時間 2日制
・開始:9:00
・昼食休憩:12:30-13:30
・1日目 18時過ぎたら封じ手
・終局見込み:2日目 夕方-20時頃
後手△藤井竜王 先手▲渡辺王将
評価値を勝率%に変換しています | ||||||||||||||
△後手 | ▲先手 | |||||||||||||
勝x手 | 勝勢 | 17% | 優勢 | 30% | 有利 | 42% | 互角 | 58% | 有利 | 70% | 優勢 | 83% | 勝勢 | 勝x手 |
S:水匠5 D:dlshogi 電竜戦2021 |

藤井竜王、おめでとうございます
渡辺王将、お疲れ様でした
投了 16:15
98手 △勝8手 △角打
97手 △勝9手 ▲同玉
96手 △勝10手 △銀突
95手 △勝11手 ▲同金
94手 △勝12手 △成香寄
93手 △勝13手 ▲同銀
92手 S8% D% △同金 4/1:19
91手 S6% D% ▲金叩
投了に向けて形を作る渡辺王将
棋士にとって、悲しい瞬間
90手 S10% D% △香成 4/1:23
最後の寄せを始める藤井竜王
89手 S10% D% ▲銀出 21/1:05
逃げられないことが分かって、
時間をかけて気持ちを作る渡辺王将
88手 S16% D30% △桂打 7/1:27
上から抑え込む藤井竜王
最善手よりも確実手でしょうか
87手 S12% D25% ▲早逃 74/1:26
86手 S14% D26% △龍寄
先手は右辺開拓・入玉で粘る手筋有り

85手 S16% D25% ▲同歩 1
84手 S15% D26% △飛金交換 4/1:34
83手 S16% D26% ▲角上 29/2:41
82手 S21% D27% △香打 3/1:38
後手の寄せが始まりました
81手 S20% D27% ▲2成 7/3:10
80手 S24% D27% △龍直
79手 S21% D29% ▲金打
78手 S21% D30% △同金
77手 S21% D30% ▲同角成 1
76手 S25% D30% △同金 37/1:41
昼食休憩
75手 S23% D29% ▲4成 6/3:18
先手は金を取って金打で龍飛ブロック
D君読み筋25手後 後手勝ち見えてきた?
ここ数手で、後手は局面容易化
したかもしれません。

74手 S28% D30% △龍引
73手 S28% D30% ▲金引 2/3:24
72手 S32% D33% △飛成 4/2:18
71手 S26% D26% ▲同銀 55/3:26
70手 S29% D27% △3叩 30/2:22
69手 S28% D27% ▲同桂 4/4:21
D君読み筋34手後 攻め合い続く
後手は優勢領域に入りましたが、
まだまだ難解な勝負が続きそうです。
68手 S29% D28% △7成
67手 S29% D27% ▲角合 9/4:25
合駒が角しかない
66手 S31% D28% △飛打 40/2:52
後手の反撃
65手 S30% D28% ▲2垂
64手 S33% D32% △同歩
63手 S33% D32% ▲2成 4/4:34
62手 S35% D33% △金上 2/3:32
61手 S36% D33% ▲4打 2/4:38
60手 S36% D34% △飛払
59手 S35% D33% ▲馬払 2/4:40
58手 S36% D33% △銀出 40/3:34
封じ手はAIの最善手でした
2日目
ここで封じ手
評価値は後手有利ですが、
そう簡単ではないようで。
57手 S35% D34% ▲銀出 7/4:42

56手 S35% D37% △角成
55手 S35% D36% ▲飛引 3/4:49
54手 S37% D37% △角出 3/4:14
53手 S36% D36% ▲同金 55/4:52
23歩成と攻めずに、守った渡辺王将
これで本局の流れが決まったのでは。
52手 S46% D47% △8垂 148/4:17
自己新大長考で、36角ではなく、8筋攻め
それだけ難解局面ということでしょうか。
渡辺王将は、こうなると予想していた?
D君の読み筋
51手 S41% D40% ▲角出 20/5:47
AI:▲48金 ▲26飛
後手は角成チャンス、ワナ?勘違い?
D君の読み筋

50手 S55% D54% △銀引 2/6:45
危険を感じた藤井竜王
49手 S55% D54% ▲飛出 68/6:07
攻め合いに誘った渡辺王将
昼食休憩
48手 S53% D55% △角打 3/6:47
本当に互いに筋違い角
1日目から激しくなるのでしょうか
47手 S52% D53% ▲角打 24/7:15
46手 S52% D54% △銀出 45/6:50
そのせいか、藤井竜王は長考
45手 S49% D49% ▲右桂 8/7:39
評価値悪化知ってて指した右桂
何か狙いがあるのでしょう
44手 S51% D51% △玉左 6
43手 S50% D50% ▲銀直
42手 S51% D50% △辛抱
2筋は辛抱
41手 S50% D50% ▲2払
40手 S51% D51% △飛4段
39手 S51% D51% ▲謝歩
38手 S51% D51% △同飛
37手 S51% D51% ▲同歩
36手 S51% D51% △飛先 1
35手 S50% D50% ▲銀引 1
34手目で王将戦2次予選 稲葉-藤井戦と同じ
だったが、渡辺王将は銀を逆に引く

34手 S51% D50% △7叩 2
十字飛車狙いの継ぎ歩。取れない
33手 S50% D50% ▲2継
32手 S50% D50% △同歩
31手 S50% D51% ▲飛先
30手 S50% D50% △同銀
29手 S50% D50% ▲同歩 4
28手 S50% D51% △7突 8
27手 S50% D51% ▲6筋 3
26手 S50% D51% △1筋 2
25手 S51% D50% ▲1筋
24手 S51% D50% △早繰銀
23手 S50% D50% ▲9筋 1
22手 S51% D50% △9筋
21手 S50% D50% ▲早繰銀
20手 S50% D50% △銀上
19手 S50% D50% ▲金上 1
18手 S50% D50% △7筋 3
17手 S50% D50% ▲銀上
16手 S51% D51% △矢倉銀 1
15手 S51% D51% ▲3筋
14手 S50% D51% △銀上 2
13手 S50% D51% ▲銀上
12手 S51% D51% △銀上
11手 S50% D51% ▲同銀
角換わり
10手 S50% D51% △角交換
9手 S50% D51% ▲銀上
8手 S51% D51% △角道
7手 S50% D51% ▲角上
6手 S51% D52% △金上
5手 S50% D51% ▲角道
4手 S51% D52% △飛先
3手 S51% D52% ▲飛先 2
2手 S51% D52% △飛先
1手 S51% D52% ▲飛先 1

変化図 75手目から25手後
後手の勝ちが見えてきたのでしょうか

変化図 69手目から34手後

変化図 57手から (封じ手局面から)
△35銀以後29手目のD君の読み筋

変化図 52手から
▲23歩成以後のD君の20手後の読み

変化図 51手から
角成後に馬捕獲されるが

馬銀交換から銀打で中央制圧
