王位戦

6/28(火)-6/29(水) 王位戦 第1局 藤井聡太王位 豊島将之九段 〇豊島九段 初戦を制す

速報ライブ 6/28(火) 6/29(水) 9時

 王位戦 7番勝負 第1局、藤井聡太王位と豊島将之九段の対局です。さあ、再び両雄が7番勝負で相まみえます。この二人の将棋は、とにかく内容が高度、これが現代将棋の最高峰という戦いを見せてくれます。研究熱心な二人であるが故に、お互い対局を楽しみにしていたでしょう。昨年は、持ち時間4時間の叡王戦では先手番の2局ともに勝った豊島九段、中距離将棋では勝てるチャンスが十分あると思います。しかし持ち時間8時間の王位戦・竜王戦といった長距離将棋では、途中まで良い形で闘っていても、最後にスタミナの差が出てしまって、藤井王位に引き離されるパターンだったと思います。長距離将棋の終盤でも、全く集中力が落ちない藤井王位、豊島九段はどんな対策を見せてくれるでしょうか。
 豊島九段が勝って、初戦を制しました。角換わりで始まった本局は、藤井王位が38手で先に仕掛けますが、豊島九段は取った桂馬を45手で後手玉頭に打ち込み、研究手筋へと誘い込んで行きます。豊島九段の研究範囲で進む将棋に、藤井王位は時間とスタミナを消耗しつつも、最善手を見つけて互角を保ち、1日目が終わります。2日目に入って、なんとか豊島路線から抜け出したいと思った藤井王位は、84手で読み外しに出ますが、形勢を悪くしてしまいます。時間とスタミナを十分残した豊島九段は、間違うことなく対応します。藤井王位は94手から勝負形を作りますが、これも豊島九段は的確に対応して寄せ切りました。
 豊島九段は、対局前のインタビューで、今年は新しい形を採用と発言していましたが、一体何だったのでしょうか。思うに去年は、作戦が成功して中盤でリードしても、藤井王位の驚異的な終盤力で逆転されてしまいました。であれば、藤井王位の指し手を終盤まで予想して、そこまで研究範囲に入れておけば勝てるのではないか?それが現れたのが本局ではないか?
 しかし相手の指し手を終盤まで予想するなんて、できるのでしょうか?・・・藤井王位は極めて正統派の将棋を指します。藤井王位の指し手は、①AIが勧める手 ②プロ棋士が勧める手:の大抵どちらかに含まれています。ならばそれをとことん研究しておけば、、、実際本局でも、豊島研究手に対して、藤井王位は大半AI最善手・次善手で答えていました。藤井王位の特別な才能が、豊島九段の予想が当たり続ける原因だったのでは? 山崎八段が相手なら、この手は通用しないと思いますが、、、

 豊島九段が実際この作戦だったかどうか分かりませんが、豊島九段は本局で勝ち方を見つけた様に感じました。

王位戦 7番勝負は、
・2日制 持ち時間 8時間
・開始:9時
・昼食休憩:12:30-13:30
・1日目 18時過ぎたら封じ手

2日目
後手△藤井王位 先手▲豊島九段
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豊島九段、おめでとうございます
藤井王位、お疲れ様でした
△投了 17:28
121手 ▲勝8手 ▲桂成

後手△藤井王位      先手▲豊島九段

120手 ▲勝9手 △同金
119手 ▲勝10手 ▲角成
118手 ▲勝11手 △同玉
117手 ▲勝16手 ▲銀打
116手 ▲勝17手 △玉左
115手 ▲勝18手 ▲角打 5/1:40
114手 ▲勝19手 △玉右
113手 ▲勝22手 ▲桂打 18/1:45
112手 ▲勝23手 △金合 0:06
111手 ▲勝26手 ▲龍出
110手 ▲勝27手 △同玉
109手 ▲勝28手 ▲3成
108手 ▲勝29手 △龍寄 0:08
107手 98% ▲歩合
106手 98% △角出
105手 97% ▲玉上
104手 98% △銀打
103手 92% ▲金合
102手 92% △飛成
101手 91% ▲3突 60/2:05
100手 90% △同桂
 藤井王位は先手玉を危険な形にして手渡し。
 豊島九段はここから寄せを決められるか。
 ▲同玉は後手勝ち21手詰の大逆転。
 棋聖戦 第2局のような雰囲気。

後手△藤井王位      先手▲豊島九段

99手 90% ▲同銀
98手 89% △玉叩
97手 88% ▲同玉
96手 88% △同歩成
95手 88% ▲同金
94手 87% △角打 21/0:09 AI:96桂
 最後の勝負形作りに出た藤井王位
93手 65% ▲桂跳
92手 65% △7叩 2/0:30
91手 65% ▲銀出 17/3:05
90手 66% △桂打 52/0:32
89手 67% ▲同桂 10/3:22
 7筋攻めに対して先手は底歩が打てるのと
 桂跳が後手玉包囲になるのが大きい模様
88手 66% △7打 25/1:24
87手 65% ▲同銀
86手 64% △7突 21/1:49
 さあ、最後の寄せ合いへと突入。
 しかし割と難解局面で、事件が起きるかも

 昼食休憩

85手 64% ▲3突 127/3:32
 休憩まで、あと17分。127分使った人が
 17分節約した理由は何でしょうか?
 指さずに休憩に入れれば、あと1時間余計に
 考える権利があったのですが、その権利を
 藤井王位に譲渡した形になりました。
 勝利が見えた豊島九段が、
 「藤井さん、最後に何か面白いことやって」
 と投げかけた?
84手 63% △7突 28/2:10 AI:86歩
 何とか豊島九段の読みを外したかったので
 しょうか、藤井王位が滅多に指さない、
 評価を大きく下げる手。寄せ合いで
 先手より遅いというAIの判断。
 対する豊島九段は、7筋受け切れば、
 反撃で勝てるチャンス

後手△藤井王位      先手▲豊島九段

83手 50% ▲入城 14/5:39
82手 51% △飛打 15/2:38
 早めの飛打で寄せ合い意思表示
81手 50% ▲龍浮
80手 50% △同銀 3/2:53
79手 51% ▲桂成 39/5:53
 大方の予想通り

1日目
後手△藤井王位 先手▲豊島九段
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▶79手目が封じ手に
 39分使って研究外し対策を考えた豊島九段

78手 50% △香成 30/2:56 AI:25同歩
 藤井王位が研究外しに出たでしょうか

後手△藤井王位      先手▲豊島九段

77手 45% ▲桂打 3/6:32
 豊島九段の研究範囲が長く続くのは、
 藤井王位の応手予想が
 当たっているのでしょう
76手 46% △玉上 24/3:26
 豊島九段の研究範囲が続いていますが、
 時間を減らしながらも間違えない藤井王位
75手 47% ▲龍下段 1
74手 46% △龍叩 4
73手 47% ▲龍引
72手 46% △同香 1
71手 45% ▲1垂 7/6:36
70手 45% △香打 20/3:55
69手 45% ▲金払 1
68手 45% △銀打
67手 45% ▲同飛成
66手 45% △同桂 4/4:15
65手 45% ▲2成
64手 45% △同玉
63手 45% ▲飛成
62手 46% △玉右 8/4:19
61手 47% ▲頭飛 3/6:44
 3分で指したのでこれも研究範囲で
 しょうか。角損になりますが、
 後手入玉を防ぐには良い方法かも
60手 48% △金上 77/4:27
 77分考えて最善手を指す藤井王位
 「長考に好手なし」が当てはまらない
 唯一の棋士
59手 48% ▲金叩 2
 次手がポイント、間違えると墜落。
 長考中に席を外す藤井王位
 やはり難しい局面なのでしょう

後手△藤井王位      先手▲豊島九段

58手 49% △同香 9/5:44
57手 50% ▲香出 1
 当分、豊島九段の研究成果が続きそう
56手 50% △同金
55手 50% ▲2成 2
54手 51% △同角
53手 51% ▲角飛交換
52手 51% △角打 2
51手 51% ▲角打
 角飛交換の権利行使
50手 52% △同歩 8/5:55
49手 53% ▲1突 34/6:52
 ▲23歩成 △同金から
 守備金を1筋に誘き出す布石

 昼食休憩

48手 53% △桂打 9/6:03
47手 53% ▲同歩
46手 52% △同歩 69/6:12
45手 52% ▲桂打 3/7:26
 開始2時間で勝負に出た豊島九段。
 先手は角飛交換の権利を持っているので、
 後手玉頭崩しから飛車打ちを匂わせる。
 さあここで、豊島九段が仕掛けた謎を
 藤井王位が時間をかけて解読する場面に。

後手△藤井王位      先手▲豊島九段

44手 51% △同銀
43手 52% ▲角交換
42手 52% △角打 1
41手 51% ▲角打
40手 51% △同歩
39手 52% ▲銀桂交換 19/7:29
 19分考えて、何かを決断した豊島九段
38手 52% △桂跳 15/7:22
 15分考えて、先に仕掛けた藤井王位
 これは豊島九段に「何か面白い事して」
 という催促なのでしょうか

37手 51% ▲右桂 7
 ここまでは穏やかな将棋でしたが
36手 51% △入城 6
35手 51% ▲玉左
34手 51% △玉左 3
33手 51% ▲腰掛銀
32手 51% △4筋 9
31手 50% ▲金上 5
 手番で席を外した豊島九段
 バランス寄りでなく、固め寄りに
30手 53% △腰掛銀
29手 52% ▲銀上
28手 51% △玉左
27手 51% ▲4筋
 相腰掛銀模様
26手 52% △右桂
25手 51% ▲9位
24手 52% △7筋 2
23手 51% ▲9筋
 急戦なしで、当分駒組でしょうか
22手 51% △銀上 1
21手 50% ▲玉左
20手 51% △矢倉銀
19手 50% ▲金上
18手 51% △6筋
 腰掛銀模様
17手 51% ▲3筋
16手 51% △銀直 1
15手 50% ▲銀直
14手 51% △1筋 1
 ここまで最近の標準手順
13手 50% ▲1筋
12手 52% △銀上
11手 51% ▲同銀
 角換わり
10手 50% △角交換
9手 50% ▲銀上
8手 51% △角道
7手 50% ▲角上
6手 51% △金上
 「いいですね」
5手 50% ▲角道
 「角換わりにしませんか」
4手 51% △飛先
3手 51% ▲飛先
2手 52% △飛先
1手 51% ▲飛先